【どうして?どうする?】投資銀行を辞めたい

投資銀行の基礎知識

ハイスペックの学生に人気の投資銀行、外銀ですが、入社して2-3年もすれば業界を辞める人がでてきます。相当な努力をして入社したはずなのに投資銀行をどうして辞めるのか?辞めた人はその後どうするのか?

気になる投資銀行に入社したその後について解説します。

銀行を辞めたい人はこちらをどうぞ

激務で競争的な環境で”燃え尽きる”

激務が続く投資銀行では燃え尽きる人は多いと思います

学生時代は時間をどのように使おうと自由がありましたが、投資銀行に入ったらその自由を失います。入社後はディールの状況次第、ピッチ(提案)の状況次第となり自分の裁量は一切なくります。週末も予定を入れることができなくなり、仮に入れたとしてもドタキャンになることが多くなります。

人生で何を成し遂げたいのか分からないままに、日々の仕事に忙殺されます。

この過酷な時間の過ごし方はアナリストの3年間だけなのか?アソシエイトやバイスプレジデントの先輩を見てもそれほどライフスタイルに大きな変化がなさそうであり、将来を見通しても楽観的な気持ちはなかなか持てなくなります。

燃え尽きる理由

燃え尽きる理由は人それぞれですがいくつかのパターンがあります。

単調な仕事に飽きる・つまらなくなる

投資銀行の仕事は一度わかると単調に感じてくると思います。本来は差別化できないことを差別化できるように見せる、説明するのが投資銀行のピッチです。

ある金融商品がA社で買うより、B社で買ったら安く買えるみたいなことは投資銀行業界ではありえません。ですがそれをできると投資銀行ではピッチをすることとなります。

また提案書はかならず印刷しチェックします。誤字・脱字に加え数字の間違いは致命的です。ジュニアバンカーはプール制で提案や案件ごとにアサインされる仕組みとなっている投資銀行も多いですが、間違いの多いジュニアは遅かれ早かれ、大事な案件や提案の時には声がかからなくなります。

50ページ、100ページの提案書の誤字・脱字、数字のチェックを繰り返すのはジュニアバンカーの大事な仕事です。

仕事をやってるように見せるのがうまい人がのさばる

この手の人が目立つのはどこの業界・会社でも一緒です。プレゼン能力、コミュニケーション能力に長けている人が多い投資銀行業界において、仕事をしているように見せることがうまい人はどうしても多いです。

年を取って分かるのは、そういう人たちは長続きはしないということです。なので他人は他人、自分は自分と思うことだ大事です。

それでも、わたしががんばって作ったA社向けの資料を、社名だけB社に変えて、さも自分が作ったかのように上司にアピールされると腹が立ちますよね。。。。

それで仕事をした気になってんじゃねーぞ!たまには自分でピッチを作ってみろ!

そんなこともよくある業界です。

ワークライフバランスの欠如

ワークライフバランスの欠如そのもののはあまり問題ではなく、仮に好きなことをやっていれば本来は燃え尽きるといったことは起きないはずです。問題は昼夜を問わず週末であっても常に仕事のことを頭から忘れ去ってはいけないということにあると思います。

あなたの上司は担当する業界について週末で会ってもニュースに目を配り、リサーチペーパーを読み込んでいることを求めます。心を休めるような時間がないのが本質的な問題です。

投資銀行を卒業したらバイサイドに行く

投資銀行を卒業したらバイサイドに行くことは珍しくありません。

投資銀行はセルサイド(売り手側)と呼ばれます。投資銀行はIBDでもマーケット部門であったとしてもあくまでアドバイザーの役割であり、自分自身でポジションを持ったり、事業を持ったりすることは基本的にないためです。

投資銀行を辞めたらバイサイド(買い手側・投資家サイド)に行く人は多く、相互に人の行き来もあり確立されつつあるキャリアパスと言えます。

  1. プライベート・エクイティ
  2. ヘッジファンド
  3. ベンチャー・キャピタル
  4. 事業会社の新規事業開発・M&A
  5. スタートアップ

燃え尽きへの対処方法

そんなことはできないと言われそうですが、長期休暇をとって仕事から離れてリフレッシュするのが最も燃え尽き症候群への効果があると思います。

ちなみに、、、日ごろはすごく働いてるのでと、たまに休みが取れたときは派手にお金を使いがちです。投資銀行の給料はよいと思いますが、意外と出費もしてしまうことが多く、日本の累進課税も考えると、そんなにお金がたまらないです。

なので、辞めようにも意外とお金が貯まってないので投資銀行を辞められない。。。

こんな感じで続けている人も意外と多いです。

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