三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)は、MUFGグループの中核総合証券会社であり、銀行系証券会社です。
この記事では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資銀行部門(IBD)について解説していきます。
MUFGグループの特徴
三菱UFJフィナンシャルグループは、MUFGとも呼ばれ、メガバンクである三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱HCキャピタル、三菱UFJニコスなどを傘下に持つ三菱グループの金融持株会社です。
また、MUFGはアメリカの投資銀行であるモルガン・スタンレーの筆頭株主です。2007年の世界金融危機を受け、2008年9月にMUFGがモルガン・スタンレーに90億米ドルを優先株で出資して以来、両社の関係は継続しています。
MUFGとモルガン・スタンレーの双方のネットワークやノウハウを活用し、金融サービスを展開しています。MUFGの顧客基盤とモルガン・スタンレーが持つグローバル・リーチを組み合わせた事業展開は、他の日系金融グループにはないユニークな点です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資銀行部門の強み
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)とモルガン・スタンレーMUFG証券(MSMS)は投資銀行業務において協働した関係となっています。
出資関係とMUMSSとMSMSの業務分担は下記のとおりです。
会社ホームページ
投資銀行業務の連携において、カバレッジ業務はMUMSSで行っています。そのためMSMSには投資銀行業務を担うカバレッジはいません。
国内のDCM、ECM業務もMUMSSで担当している一方でグローバルオファリングとなるDCM、ECM案件はMUMSSで行っています。
強みは、三菱の顧客基盤とモルガン・スタンレーのグローバル・リーチ
ざっくり説明すると、顧客のグリップは三菱の看板があるMUMSSが担当し、商品力・サービス力はグローバルに強みのあるMSMSが担当することで、お互いを補強しあっています。ここが最大の強みです。
三菱の強みとモルガン・スタンレーのサービス提供力の融合は他社の立場で見ていても脅威であり、実績を出しています。
一方で、MUMSSに入社する場合にはどこの部署のどのチームで何を担当することになるのか、明確にしておくことが大事です。
同じMUMSSのカバレッジであっても、三菱側で採用されたのか、モルガン・スタンレー側で採用されたのかで仕事内容や待遇が変わってくる可能性がある点には留意しておいてください。
MUMSS投資銀行部門の年収・給料
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資銀行部門では給与体系が2つあります。
総合職と戦略職(いわゆるプロ職)があり、総合職は他の部門と同じ給与体系です。
戦略職については外銀と同水準の給与体系となっています。
総合職では、30歳を過ぎたあたりで1000万円を超えてくるようです。
MUMSSの難易度
東洋経済の「入社が難しい有名企業」ランキング200社によると、MUMSSの難易度は以下の通りです。
・ランキング:23位/200社
・入社難易度:62.6
投資銀行業界を志す人にとって、給与面の待遇もよく豊富なスキルアップの機会も多いことから、入社難易度は相応に高いです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券IBDのカルチャー
MUMSSには様々なバックグラウンドを持った人が働いています。
新卒でMUMSSの人、中途採用の人、三菱UFJ銀行から出向できている人、モルガン・スタンレーから出向で来ている人。
銀行系であり外から見ているとややゆったりとした雰囲気に感じます。三菱だけあってジェントルマンな印象を多く受けます。