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【激務?寝られない?その理由と乗り越え方】投資銀行に向いている人・求められる人材

〇投資銀行の基礎知識
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寝る時間はなく激務であると投資銀行の仕事は言われますが、どのような人材が投資銀行に向いてるのでしょうか。

投資銀行への就職や転職を考えている人には気になる点だと思います。まず投資銀行はどのくらい激務なのかを解説します。

投資銀行部門(IBD)の激務の具体例

激務の度合いを言葉で説明するのは難しいですが、だいたいこんな感じというのを具体例を交えて説明します。

投資銀行が激務である具体例
  • 家はシャワーを浴びて着替えるためだけの場所
  • IBDは1週間のうち、土曜の午前中は仕事はなし
  • 友達と飲みに行っても、飲みが終わってから仕事に戻る
  • 基本、ずっと会社にいるが子供を保育園に預けるために午前6~9時あたりは席を外す(夕方のお迎えはパートナーが担当)
  • 睡眠はタクシー、電車、飛行機の中でとる。出張は寝る時間が確保できるのでうれしい

現在は働き方改革もあり、だいぶ労働環境は改善してきていますので、今はここまで極端なことはないです。

ただし、あなたの上司となる人はこのような時代を経験して今のポジションになったはずなので知っておいてよいかもしれません。

投資銀行の仕事が激務にならざるを得ない理由・背景

投資銀行はフロービジネスである

投資銀行はフロービジネスです。

そのため休むことができません。

IBDの仕事は基本的に案件が無事終わったら受け取ることができる成功報酬の手数料ビジネスです。

マーケット部門のセールスは顧客である投資家から売買注文をもらって稼ぐ日銭商売であり、1日休めばそれだけ収益に穴が空きます。

時間でチャージすることができる弁護士や5年の融資を実行したら5年にわたって利息を受け取ることができる商業銀行のビジネスとは異なります。

今期に大きく稼げたとしても来期に稼げる保証はまったくなく、常に全力疾走することが求められるフロービジネスです。

大きな案件に対する収益プレッシャー

投資銀行部門の仕事では、案件規模が大きくなると手数料プールも比例して大きくなるため、投資銀行各社はお互いにしのぎを削って戦います。

でかい案件がある場合には、他のすべてよりも案件獲得を優先し多少のことは犠牲にしても全力で案件を獲りに行きます。

夜中であろうが3日連続の徹夜であろうが、案件獲得の可能性を高めることにつながるのであれば何でもやります。

突発的な対応

投資銀行は顧客がいてマーケットがある仕事です。

顧客を取り巻く事情も変わりうるし、マーケットも刻一刻と変動していきます。

そのため、ほぼ完成していたプレゼンテーションの内容を急遽、変更する必要がでてくることもあります。

明日の朝9時のプレゼンのために、夜中に海外とコールを行い徹夜でプレゼンテーションを修正するといったことも起こりえます。

投資銀行が激務で高給である理由

商売のキャッチフレーズでよく聞く早い・安い・うまいの3つのポイントで投資銀行が激務であることを考察します。

投資銀行は早い=スピードを最重視する仕事です。後述しますが、安い=安売り競争は投資銀行はする必要がなく、またうまいでは他社との差別化は困難です。

そのため、提案を求められたらスピード重視でどこよりも早く提供する、そのためには全力を尽くすのが投資銀行です。

安いというのは商売の原則ですが、手数料のダンピング=安さを売りとする営業は投資銀行は行いません(全くないわけではないですが)。

なぜなら、社運を賭けたM&Aで顧客が求めているのは失敗しないM&Aであり、安い仲介手数料は求めていません。

コモディティ化した商品やサービスでは手数料の引き下げ競争というのが起きますが、国境を超えるクロスボーダーの大型M&Aなどでは起きにくいです。

これは、少し大きな手術をするのに費用が安いお医者さんを探すのではなく、腕の確かなドクターにお願いしたいのに近い心理と言えます。

投資銀行が提供するサービスで安さを売りにすることは基本的にはありません。

次にうまいがあります。うまい=提案のクオリティの高さは当たり前であり、提案のクオリティが高くないと顧客に選ばれません。また、クオリティが高ければ必ずその提案が選ばれるわけでもありません。

クオリティの高い提案が複数ありどの提案も甲乙つけがたい中から、その他の要因で選ばれると考えたほうが良いです。クオリティの高さは必要条件ですが十分条件ではないということです。

投資銀行はスピード重視でクオリティの高い仕事の提供を競合他社と争っています。

日系、米系、欧州系とそれぞれの得意分野に応じて多くの競争相手と戦っていることから激務であり、その見返りでいくらかは高収入であると言えます。

投資銀行に向いている人・求められる人材とは?

つぎに激務である投資銀行・外銀に向いている人、求められる人材の特徴について解説します。

コミュニケーション能力

高いコミュニケーション能力は必須です。

コミュニケーション能力の高い人は上司からの指示を一を聞いただけで十を理解し、その指示を実行します。

これはジュニアバンカーに求められるスキルですが、シニアになって顧客との間でもコミュニケーション能力の大切さは変わりません。

顧客が抱える課題・悩みは複雑であり、必ずしもみながうまく言語化できるわけではありません。

御社の課題を教えてください、と聞いて理路整然と教えてくれればいいですが、真正面から聞いてストレートに答えを教えてくれるようなことはありません。

日ごろからの顧客との会話やなにげない一言の中に投資銀行にとってネタになるヒントが隠れており、そのような一言を引き出して、言葉の裏や行間から顧客の課題を感じ取るコミュニケーション能力の高さは必須スキルです。

肉体的・精神的タフネス

投資銀行は長時間労働です。

残業というよりもやらなければいけない仕事が膨大にあり、深夜でも週末でもやる必要があって仕事をするという感じです。

そのため、肉体的にも精神的にもぎりぎりの状況となりますが、それを乗り越えられるだけのタフネスは必要です。

同じアナリストとして入社した同期は最初は10~15人といるとしたら、外銀で米系であれば1-2年後には4-5人となっていることもざらにあります。

なぜ投資銀行で働くのか?面接対策のための志望理由ではなく、苦しい時に自分の支えとなる真の動機が大切です。

地頭の良さ

投資銀行の業務を行うのに、特段の資格や学歴などは本来は必要ありません。

ですが結果的に高学歴の人が集まっており、英語や資格などを兼ね備えた人材が集まってきます。

優秀な人材が社内でも競争し、競合他社の人間も優秀でありその人たちと案件獲得を巡って熾烈な競争を行います。

地頭が良いから競争が優位になるというより、地頭がよくないとスタートラインにもつけないくらいに思っておいてよいでしょう。

まとめ

投資銀行に向いている人・求められる人材の特徴について、コミュニケーション能力、肉体的・精神的タフネス、地頭の良さと3つのポイントをあげました。

どこの業界、仕事でも求められるような普遍的な項目ですが、求められる水準は極めて高いです。

水準の高い人が集まり切磋琢磨してお互いに競争するので、プレッシャーはかかるものの、成長機会は大きいと言えます。

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