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みずほがグローバル投資銀行トップ10にランクイン【英アーム上場が寄与】

Mizuho FG ranked at top10 in global investment banking league tables みずほが世界の投資銀行トップ10にランクイン(外銀に迫る勢い) 〇投資銀行ランキング
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みずほフィナンシャルグループの投資銀行ビジネスが拡大しており、2023年の投資銀行のフィープールのランキングにおいて、10位にランクインした。米欧のバルジブラケットが上位を占める中、みずほFGとして初めてトップ10に名を連ねる結果となった。

みずほがFinancial Timesのリーグテーブルで10位にランクイン

Financial Times(FT)が集計する2023年のグローバルの投資銀行フィーテーブル(すべての手数料)において、みずほフィナンシャルグループが10位にランクインした。

ちなみに、日本の会計年度は4月に始まり3月で終わることが多いが、海外においては1月に始まり12月で終えることが通例であり、FTのリーグテーブルもいわゆるカレンダーイヤー(CY、1月~12月)である。

FTのリーグテーブルは、M&A、Equity、Bonds、Loansの各部門を集計したいわば金融機関として総合力が問われるリーグテーブルと言える。

出所 League Tables – Investment Banking Review – FT.com

米欧の金融機関が上位を占める中で日系であるみずほが10位にはいったことは快挙であると言える。

上記のリーグテーブルで、JPMorganは前年比でマイナス3%、GSはマイナス16%と手数料が減る中、みずほが前年比で16%と増えていることは特筆すべきと言える。

2023年で目立った案件と言えば、英アームの米ナスダック上場が挙げられる。上場時点の時価総額はおよそ8兆円であり、2023年における最大規模の案件となったが、みずほは米GS、JPM、英バークレイズに並び4社主幹事の一角を占めた。

英アームは日本のソフトバンクグループ(SBG)の子会社であり、長年にわたってSBGと緊密なな関係を築き、必要な支援を提供してきた結果と言える。

北米におけるみずほの投資銀行・証券ビジネスの拡大

みずほは、2015年に英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が保有していた北米における貸出債権ポートフォリオを買収、社員も引き継ぐことで北米におけるフランチャイズを一挙に拡大した。その結果が2023年になって結実したと言える。

また、みずほは米投資銀行のグリーンヒルを買収している。M&Aに強みを持つブティック型の投資銀行であり、2023年12月に完全子会社化した。

グリーンヒルが手掛ける案件も投資銀行ビジネスの拡大に大きく貢献している。

 

投資銀行の世界は引き続き欧米のバルジブラケットに代表される外銀が優位であるが、急速に日系金融機関も肉薄してきている点は注目に値する。

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