2023年の日本関連M&Aアドバイザリー・投資銀行ランキングは野村證券がトップを獲得した。
野村証券は日本生命保険による介護大手のニチイホールディングス買収や政府系ファンドの産業革新投資機構による新光電気買収などの大型案件に参画した。
2位の三菱モルスタには2兆円強の差をつける結果となった。
野村証券がM&A助言首位 ニチイ・日生、東芝非公開化も – 日本経済新聞 (nikkei.com)
1兆円を超える案件が3件あり、野村、みずほ、JPモルガンによる日本産業パートナーズによる東芝の非公開化（およそ2兆1,000億円）、革新機構によるJSR買収（およそ1兆円）が見られた。
そのほか、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収では、日本側にシティがつき、米国側にエバコア、バークレイズ、ゴールドマンサックスがつく形となった。
新光電工の買収では、新光電工側を三菱モルスタ、SMBC日興、親会社の富士通を野村証券がアドバイザーを務め、一方で買い手側のJIC、大日本印刷、三井化学にBofA証券、みずほ、UBSがついた。
第一生命によるベネフィット・ワンの買収では、JPモルガンがアドバイザーを務めている。
野村証券がM&A助言首位 ニチイ・日生、東芝非公開化も – 日本経済新聞 (nikkei.com)
2023年を振り返るとM&Aの件数は横ばいだったが金額は大きく伸びる結果となった。
国内企業同士の再編が多くみられ、国内企業による海外企業の買収案件、In-Outも復調傾向となった。