2023年度第2四半期の株式資本市場部門のリーグテーブルは野村證券が圧勝。
富士通とパナソニックHDの半導体事業を統合して発足したソシオネクストは半導体の設計開発に特化したファブレスメーカーであり、7月の同社の海外売り出し案件を野村證券は単独で引受けた。大株主の日本政策投資銀行と富士通、パナソニックホールディングスが保有する全株式を売却しており、売出総額は約1851億円となった。
9月にはJFEホールディングスが公募増資と転換社債を組み合わせた資金調達を約2000億円実施しており、ここでも野村証券はJPモルガン、ゴールドマン・サックスの外銀とともに主幹事の役割を担った。JFEが2002年に発足して以来、公募増資を行うのは初めてとなった。
2023年第2四半期のM&Aアドバイザリーランキング
順位 | 会社名 | 件数 | 金額(億円) |
---|---|---|---|
1 | 野村 | 22 | 4,466 |
2 | SMBC日興 | 15 | 911 |
3 | みずほ | 12 | 881 |
4 | 大和 | 15 | 743 |
5 | ゴールドマン・サックス | 3 | 647 |
6 | 三菱UFJモルガン | 6 | 639 |
7 | JPモルガン | 2 | 606 |
8 | SBI | 6 | 308 |
9 | UBS | 1 | 161 |
10 | BofA | 2 | 104 |
SMBC日興証券は、医療福祉領域を中心とした人材紹介・人材派遣事業を行うトライトのIPOで主幹事を務めた。その他、REITの増資案件が多くみられ、ここでもSMBC日興証券やみずほ証券は関与している。