バークレイズ証券 投資銀行部門【強み・年収・難易度】

バークレイズ証券投資銀行部門 〇外銀・外資系証券の基礎知識

英国を本拠とする総合金融機関であるバークレイズについて解説します。

バークレイズの特徴・歴史

Barclays PLCは、英国に本拠とするユニバーサルバンクです。

  • ユニバーサルバンクとは、銀行業務と証券業務をワンストップで行う金融機関です。
  • 主に欧州で発展した金融機関の形態です。日本では銀行と証券が法律で分けられているのとは対照的です。

バークレイズの歴史は1690年にロンドンのロンバート・ストリートでビジネスを行っていた二人のGoldsmith BankerであるJohn FreameとThomas Gouldにさかのぼります。1736年にFreameの義理の息子であるJosephが義理の兄弟であるJames Barcalyをパートナーとして事業を始めて以来、Barclaysの名前が使われ続けています。

Goldsmith Banker(ゴールドスミス・バンカー)とは17世紀のロンドンで発達した職業です。

もともとは金細工職人だったのですが、事業が拡大して、金の貯蓄、ローンの提供、資金の送金、資金の決済などを手掛け、やがて小切手の発達につながっていきました。

その後の300年の機関の間に幾多の金融危機や国際的な紛争が起きますが、バークレイズは困難を乗り越えながら同業の銀行を吸収し発展を続けていきます。

リーマン・ブラザーズ破綻による世界金融危機の影響でイギリスではRBS、HBOS、Llyodsに対して政府による公的資金注入が行われましたが、バークレイズは独立性を維持し自力で資金調達を行い、民間の自主性を保つことができました。

また破綻したリーマン・ブラザーズの北米部門を買収し、投資銀行部門を拡充しました。

それでも2009年6月には資産運用部門のバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)を米アセットマネジメントのブラックロックに売却することを余儀なくされています。

Barclaysの組織ストラクチャー

Barclaysの事業はBarclays UKとBarclays Internationalの2つのディビジョンに分けられており、Barclays Execution Serviceが全体のオペレーションをサポートする形となっています。

Barclays 2022 Annual Report

・Barclays UK

Barclays UKは、パーソナル・バンキング、ビジネスバンキング、バークレイカードで構成されています。パーソナル・バンキングは個人が抱える日々のニーズに応えるソリューションを提供、ビジネスバンキングはスタートアップから中小企業までのあらゆる財務ニーズに対応、バークレイカードはクレジットカード・サービスを提供しています。

・Barclays International

Corporate and Investment BankとConsumer, Cards and Paymentsに2つの事業で構成されています。

Corporate and Investment BankはさらにInvestment Banking、Corporate BankingおよびGlobal Marketsに分けられています。主要な顧客は資産運用会社、金融機関、政府、国際機関、企業などであり、資金調達、財務戦略・リスク管理のサポートを行っています。

Consumer, Cards and PaymentsはInternational Cards、Consumer Bank、Private BankおよびBarclaycard Paymentsの3つに分けられています。クレジットカードなどの個人向け金融サービスを提供しています。

Private Bankは多様な金融サービスを英国、欧州、中東、アフリカ、アジアで提供しています。

バークレイズのCorporate and Investment Bank

バークレイズでは成長が見込める分野には積極投資を行っており、テクノロジーやヘルスケアは注力分野です。特に手数料が見込めるM&AやECMビジネスでのビジネスにフォーカスしています。

また低炭素社会の実現に向けて顧客のビジネスモデルを持続可能な形に移行していくためのアドバイスにも経営資源を投入しています。

日本におけるバークレイズ

バークレイズは日本において3つの法人を通じて事業を行っています。

エンティティ事業内容
バークレイズ証券投資銀行
バークレイズ銀行東京支店商業銀行
バークレイズ投信投資顧問資産運用

バークレイズは2016年に日本株の業務から撤退をしています。バークレイズは日本ではフルラインで投資銀行業務を行っていません。

英バークレイズ、日本含むアジアの株式業務から撤退

[香港/東京 21日 ロイター] – 英バークレイズBARC.Lは、収益改善に向けた戦略見直しの一環として、数カ国の投資銀行部門の人員削減を発表した。日本を含むアジア地域で現物株式の業務から撤退する。社内向けメモで明らかになった。

同メモによると、バークレイズは、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ロシア、韓国、台湾、タイで投資銀行部門を閉鎖する。

関係筋によると、アジアの現物株式業務からの撤退により約200人が削減される。別の関係筋は、アジア地域で合計450人が削減されると話した。

日本株業務からも実質撤退する。東京の日本株リサーチ、セールス、トレーディング業務を閉鎖する。関係筋によると、これによって約80─90人が削減の対象となる。

日本の投資銀行部門がどのような影響を受けるかは明らかになっていない。ただ、同社の投資銀ビジネスはすでに規模が小さく、トムソン・ロイターのデータによると、バークレイズは2015年、リーグテーブルの上位25社に入っていなかった。

英バークレイズ、日本含むアジアの株式業務から撤退 | ロイター (reuters.com)

バークレイズ投資銀行部門の強み

日本の投資銀行ビジネスにおいて、すべてのインダストリー、プロダクトでバークレイズの名前を見ることはありませんが、強みとする分野ではきっちりと存在感を発揮しています。

たとえば、2021年の日立金属の米ベインキャピタル連合による買収案件では、買収側のアドバイザーを務めています。

バークレイズIBDの年収・給料・激務度・入社難易度

バークレイズでは基本的には中途採用で入社し経験者が即戦力で働くケースが大半と思います。

業界における個人の実績や存在感などによって相応の年収が期待できます。

バークレイズで働く場合は実力を蓄えて中途採用で入社するのがおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました