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証券リテール営業がなくなる理由【続ける?転職する?】

〇投資銀行の基礎知識
記事内に広告が含まれています。

「対面取引を好む顧客層の高齢化」

「証券売買手数料の低下」

「SBI証券、楽天証券などのネット証券の台頭」

証券リテールを続けることに悩みや疑問を感じるのは当然です。

ここでは、そんなみなさんの悩みや疑問にお答えしていきます。

証券リテール営業がなくなる理由

・ネット証券の台頭

ネット証券の台頭を受けて、顧客の全世代でインターネット取引が主流に。特に20~30台はスマホでの取引が半数を超えている。

年齢が上がるほど対面取引を好む傾向にあるがこのままでは先細りであり、10年後、20年後の自分のキャリアが心配。

  • 主な注文方法は、「証券会社のインターネット取引」(「パソコンやタブレット」「スマートフォン」の合計)が78.5%を占める
  • 20代~30代では、主にスマートフォンを使った取引が51.8%であり、過半数を占める
  • 年齢が若い層ほど「店頭」での注文が少なく、「スマートフォン」での取引が多くなる傾向
個人投資家の証券投資に関する意識調査(2022年)-日本証券業協会

   

ネット証券が口座開設数を伸ばしている

若い世代が対面取引よりもネット取引に移行しつつあることが、より本質的な問題です。

SBI証券や楽天証券の口座開設数は右肩あがりです。

具体的なエビデンスは以下のニュースです。

SBI証券が国内初の口座数1000万達成…NISA枠拡大が追い風、最大手・野村は横ばい

SBIホールディングス(HD)傘下のSBI証券は27日、証券口座数が1000万を超えたと発表した。同一グループで1000万口座を達成するのは国内初。NISA(少額投資非課税制度)が2024年に投資枠などが拡大されることなどを追い風に、口座数を伸ばした。

SBI証券が国内初の口座数1000万達成…NISA枠拡大が追い風 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

あなたの支店長や上司たちはこのことを十分に理解しています。

それがゆえに、本部から課せられた数字を作る必要があるため、部下を劇詰めしているのです。

支店長は10年後には業界にいません。

あなたはどうですか?この業界を続けていますか?

忙しい毎日を過ごすのはよいことですが、いったん立ち止まって冷静に考えてもいいと思います。

    

証券リテール営業を辞めたい理由  

・パワハラが日常化していて辛い

証券リテールはパワハラ上司が多いです。

わたしも上司に詰められたときに、

朝から晩まで働いてます。可能な限りの努力はしています。」

といったところ、上司からは以下のように言われました。

「その言葉に間違いないな。てことは、晩から朝までは何もしてないと自分で言ってるじゃないか」

部下を詰める能力は天下一品です。

  

・単純な手数料稼ぎが辛い

顧客本位の営業からは現場は程遠く、手数料稼ぎのための営業を強いられる。

投信の乗り換えがその好事例。適合性の原則を最初に習ったのだが。

最近では仕組債の販売リスクや外国債券の運用リスクで金融庁より指摘を受けている。

顧客本位の営業ではなく売上げのための営業になっている。

株投、ラップ残高とはいうものの、フロー中心の収益構造は変わらない。

・体育会系のノリで支店長に詰められる毎日が辛い

投信販売や資金導入の数字が足りず、支店長から詰められる日々を送っている。

顧客の中長期的な資産形成をサポートする感覚はまったく持てず、誰のための仕事なのかわからなくなってくる。

顧客のためになる商品やサービスの営業を行いたい。顧客から感謝される仕事がしたい。

・専門性が身につかず自立したキャリアの目標が持てない

中小企業の社長を担当しているが、企業ではなく社長個人への提案になっている。

もっと頭を使った仕事がしたい。専門性が身につく仕事がしたい。

  

 

証券リテール営業を辛く辞めたくなったときに考えるべきこと

冷静に自分のおかれた状況を考える

今の仕事そのものは好きですか?

単に人間関係の問題であれば時間が解決するかもしれません。

あるいは、仕事そのものにやりがいがあるのであれば、IFAで独立という道もあります。

独立する道があるというのは、わたしからするとうらやましいです。

あなたにはたくさんの選択肢があることは忘れないでください。

  

社内の異動

証券会社には社内でたくさんの部署があります。総務や人事の部署もありますし、営業をサポートする部署もあります。

わたし自身は投資銀行部門への異動をおススメします。

リテール営業の出身者が投資銀行部門に異動することは十分に可能であり、実際に活躍している人はたくさんいます。

異動希望や公募制度に応募することも考えてみてください。

証券リテール営業からの転職

証券リテール営業で身につけた金融知識や営業スキルを活かして、金融業界で転職するケースは多く、主な転職先は下記の通りとなります。

  • 証券会社(投資銀行部門)
  • M&A仲介ファーム
  • コンサルティング会社
  • PEファンド
  • IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)
  • プライベートバンク
  • メガバンク
  • 地方銀行
  • 競合他社の証券会社

   

証券リテール営業出身者が評価されるポイント

証券リテール営業は専門性が身に付きづらいことから、転職の難易度が高いと一般的には思われています。

そんなことはありません!

実際には証券リテール営業で得たスキルや能力は転職市場では重宝されます。

コミュニケーション能力の高さ

個人営業が主体の証券リテールでは、他の仕事では比べ物にならないほど多種多様な人と付き合います。

新規営業も含めて場数を踏んで培ったコミュニケーション能力は他の仕事でも活きます。

証券リテール営業出身者は、自分の意見を臆せず主張できる人、肝が据わっている人が多い印象です。

例えば、法人営業でも様々な人との付き合いがあるものの、みな組織で働くサラリーマンなので極端にとんがった人はほとんどいません。

修羅場をくぐった経験の数が証券リテール経験者の胆力につながっていると思います。

目標・数字へのコミットメント・こだわり

証券の個人営業には個人単位で目標が設定されることが通例ですが、その数字を達成することへのコミットメント・こだわり強いです。

これは証券の支店営業で日々、数字に追われながら営業をして結果を出し続けてきた人だからこそと思います。

目標に高いこだわりを持つメンバーがチームにいることは、チーム全体の士気の向上にもつながります。

最後までやり抜く根性

最後までやり抜く根性も卓越しています。

どんな仕事であっても他社との競争があり競争を勝ち抜くには精神的にも肉体的にもタフであることが求められます。

この点、体育会系のカルチャーが色濃い個人営業で活躍した人はクリアしています。

証券リテール営業のデメリット ・転職難易度

一方で証券リテール営業のデメリットもしっかりと認識しておいてください。

ソリューション提供課題解決型の提案の経験や提案資料の作成力はどうしても見劣りする部分があります。

自分の弱点も認識したうえで、どう弱みを克服していくかをアピールすれば転職の難易度はそこまで高くありません。

キャリアのオプションを広げるために転職エージェントをうまく使うことをおススメ

自分のキャリアにはどのようなオプションがあるのか。

これを知っておくだけでも精神的な余裕が違います。

そのためにも転職エージェントを使うメリットは以下の通りです。

  • 無料である(求職者の負担はゼロ)
  • 業界の中で今どこの会社が人材を求めているのか、細かく把握している
  • 自分が知らない業界の案件も紹介してくれる
  • 年収・年俸・給与の相場を把握している
  • 年収・年俸・給与交渉を採用側と行ってくれる

 

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