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投資銀行への転職・志望動機の考え方【具体例・NG例あり・第二新卒】

〇投資銀行の基礎知識
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投資銀行の面接において志望動機で何を語るべきか悩むものと思います。志望動機の考え方に唯一無二の正解はありませんが、どのように考えて志望動機を作ったらよいか?

少しでもヒントになるような話ができればと思います。

面接官は自己紹介・志望動機を最初に聞く

わたしが面接官であれば、まず最初に自己紹介志望動機の説明をお願いします。

この2つは必ず聞かれる質問であり、候補者も間違いなく、何を言うか事前に考えてきていると思うので、まずはそれを話してもらいます。

面接する側が恐れているのは、間違った人材を採用してしまうことです。

ありのままの候補者の姿を評価したいので、面接はなるべくリラックスした雰囲気になるように心がけています。そのため、まずは候補者にとっても想定の範囲内である自己紹介と志望動機から始めてもらいます。

これは私の場合です。今どき、圧迫面接なんてしている会社はないだろうと思ってます。

面接が終わって印象に残る人・残らない人

M-1グランプリの決勝には10組のお笑い芸人が出場します。10組の漫才を見終えたときにあなたは何組の顔と名前が一致しますか?そもそも10組の名前を覚えてますか?

インパクトのあるお笑いコンビはキャッチフレーズとともに印象に残ります。例えば、”おかんが忘れた漫才の○○”、”あるなしクイズの△△”のように。

10組も漫才を聞いていると、どうしても印象の残るコンビと残らないコンビが明確に出てきます。

似たような状況が投資銀行の面接現場でも起きています。

1視聴者としてみるM-1グランプリと投資銀行の面接とまったく同じに捉えるわけではありませんが、1日に何人もの候補者と面接をしている面接官が置かれた状況は例えるならこんな感じです。

どうしても大多数は記憶の中でインパクトに残りません。

ではインパクトに残る面接を行うにはどうしたらよいか?そのためには、志望動機を工夫する必要があります。

志望動機は自分軸で語る

「M&Aをやりたい」、「ECM/DCMをやりたい」と志望動機でよく聞きます。「御社はM&Aの分野ではNo.1で・・・」などと理由が続きますが、これはすべて自分の軸がありません。

「M&Aをやりたい」という志望動機は、M&Aは相手が行っているものであり、軸が相手にあります。軸が相手にあるので誰でも言える内容になっており、あなたである必要がありません。

自分の軸で語るとは例えば次のようなストーリーです。

私は30歳までには起業がしたい。起業には資金をためる必要があり、またファイナンスの知識も必要だ。この2つを達成できるのは投資銀行であり投資銀行を志望している

この例では起業をしたいのは自分であり、自分に軸があります。自分軸で語られたストーリーは面接官にインパクトを与えます。

この例では、”30歳までに起業する○○さん”、とキャッチフレーズと一緒に名前を面接官は覚えてくれると思います。

志望動機は企業を軸にして考えるのではなく、自分を軸にして考えてください。

感情を込めて話す

自分軸で語られたストーリーを他人に作成してもらい、その原稿を読み上げることもできますが、それでは感情を込めた話し方にはならないでしょう。

感情を込めない話し方は暗記棒読みになりがちであり、それではあなたの熱意が相手に伝わらないからです。上の例だと「起業したい」という気持ちはあなたの内面から出てくる感情であり、この熱意を相手に伝える必要があります。

わたしは熱意が伝われば口下手でもいいと思ってます。一生懸命な気持ち=熱意を相手に伝わるように、自分の思いを伝えて下さい。

NGかもしれない志望動機の例

面接官によってはNGを出すかもしれない志望動機について言及しておきます。

お金が欲しいから投資銀行に入りたい

投資銀行のメリットは高収入というのは間違いなくありますが、これを面接の志望動機で言及してよいかどうかは考えものです。

投資銀行部門、いわゆるIBDでは避けたほうがよいかもしれません。

マーケット部門ではもしかしたら刺さるかもしれません。マーケット部門のほうが建前みたいなことを言ってるとすぐ落とされるかなと思います。

お金が欲しいを強調するよりも、将来の起業のためにお金が必要、のように将来の目標を強調したほうがより安全な志望動機になると思います。

金融を通じて社会貢献がしたい

商売は人の役に立つことでお金をもらうのが原理原則です。あらゆる商売が社会貢献につながっているはずで、このように考えると金融でなくても社会貢献はできます。

加えて投資銀行の現場では投資銀行部門でもマーケット部門でもお金を儲けることに血眼になっています。社会貢献というのは現場感覚とも乖離があり、社会貢献を前面に押し出すのはリスクが高いとわたしは感じます。

金融は経済の血液であり・・・

100万回聞いたフレーズです。そうなんだろうけど、あまりに教科書的建前すぎる。あなたの本音が見えてこない、このように感じます。

M&Aをやりたくて投資銀行を志望します

これも100万回聞いてます。面接官の眼が覚めるM&Aをやりたい理由を用意しておいてください。

志望動機を聞く理由

面接で志望動機は聞くものですがこれはなぜでしょうか?

わたしは候補者の本気度覚悟を見ていたつもりです。投資銀行は人の入れ替わりも激しく、体力も必要で激務な仕事内容です。

仕事のやり方、資料作成の方法などは教えられますが、仕事に対するモチベーションを他人が与えることは簡単ではありません。日々の辛い仕事を乗り越えていけるだけの大きな目標を本人が持っていると安心です。

投資銀行に入りたい理由はなんでもいいです。例えば、

投資銀行に入りたい理由の例
  • 本気で10年働いてお金を貯めて起業する
  • お金が欲しい。車を買いたいし海外旅行にいきたい
  • 社会貢献がしたい。投資銀行でそれが実現できれば本望だ

動機がどうであれ、仕事をしてくれれば究極的には構いません。

起業をしたい、お金が欲しい、社会貢献がしたいという目標そのものにわたしが物を言うつもりはまったくありません。

個人の自由です。

ただし、社会貢献を本気でしたい人が投資銀行に入ると、投資銀行の儲け第一主義にびっくりすると思います。

本人の目標と投資銀行の企業カルチャーのギャップがあまりにも大きいからであり、可能な限りミスマッチはお互いに避けたいです。

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